こんにちは。元小学校教師のぽよみです。
「また今日も授業準備が終わらなかった……宿題の丸付も終わってないし、まだまだやることがいっぱいだ…」
教員の初任時代はいつも、気づけば退勤は22時。睡眠を削って仕事を続けていました。
授業準備や保護者対応で手一杯なのに、公務分掌や学年の業務も「自分から引き受けるべきだ」と思い込んで無理をしていました。
真面目な先生ほど、そうなりやすいと思います。
「もう少し頑張れば」「自分がやらなければ」——そう自分を奮い立たせながら、心が折れそうになっても踏ん張り続ける。
でもその働き方が、過労や精神疾患による休職につながっているのが、今の学校現場の現実です。
かつての私がそうだったように、誰でも働き方を少し変えるだけで、もっと楽になれます。
少しでも苦しむ先生を減らしたい——そんな思いから、初任の先生や教師を目指す方に向けて、仕事の時短術と無理を減らす工夫をまとめました。ぜひ最後まで読んでみてください。
仕事の時短術
机とパソコンの整理整頓を心がける
仕事の効率を上げるには、整理整頓が欠かせません。
机の上に物を置かない・いらないものはすぐ捨てるが基本です。
職員室を離れている間に、付箋で連絡事項が貼られたり、大事な書類が置かれたりすることがあります。机が散らかっていると、気づかずに失くしてしまう原因になります。
- 保存する書類はファイルに分けて引き出しへ
- 予定表・校務分掌担当表など常に確認したい書類はデスクマットに挟む
- 会議や行事の資料は終わったらすぐ捨てる
パソコンも同様です。作業中は取り掛かっているウィンドウだけを開くようにしましょう。
複数のウィンドウが目に入ると「あれもやらなきゃ」と気が散り、集中力が落ちてしまいます。
任された仕事は仕上げる前に確認する
仕事を任されたら、完成させる前に全体像ができた時点で一度確認する習慣をつけましょう。
経験のない仕事で悩んで手が止まり、期限ぎりぎりに仕上げてみたら方向性がズレていて最初からやり直し——という事態は、時間のロスになるうえ相手にも迷惑をかけてしまいます。
分からないことは自分の考えをセットにして質問するのがポイントです。
「ここはこのように考えていますが、ご意見いただけますか?」
一人で30分悩んでいたことが、質問すれば5分で解決することもあります。全体像を確認してから細部を仕上げる流れのほうが、圧倒的に速く進められます。
子どもの様子を毎日記録する
日々の子どもたちの様子を記録しておくと、懇談・学級通信・通知表の所見など、あらゆる場面で活用できて時短になります。
記録しておくと役立つ場面の例
- 授業での発言や活動の様子
- 係活動・休み時間の過ごし方
- 子どもの作品(掲示中に写真を撮っておく)
後からパソコンに打ち込んだり、写真をデータで保存したりしておくのがおすすめです。
懇談でスライドショーにしたり、個人懇談で一人ひとりの話題として使ったり、所見を書く際に抜粋したりと、幅広く役立ちます。
気になることは保護者にすぐ連絡する
子どもの様子で気になることがあったら、その日のうちに連絡することがとても重要です。
また、年度はじめの懇談や学級通信で「お子さんにいつもと違う様子があれば、すぐご連絡ください」と保護者に伝えておくと、連携がスムーズになります。
保護者と密に連絡を取り合うことで、大きなトラブルを未然に防げます。
もしトラブルが起きたときは、一人で抱えず管理職や学年主任に必ず報告しましょう。
日付・保護者や子どもと話した内容を記録しておくことで、対応の共有もしやすくなります。
複数人で早期に動くほど、解決も早まります。
ノート・プリントの回収を減らす
すべてを放課後に回収してチェックするのは膨大な量になり、大きな負担です。
「回収するもの」と「その場でチェックするもの」に分けることをおすすめします。
- 回収してじっくり見る:学習の気づきや感想など。チェックしながら子どもの言葉をメモしておくと、所見にそのまま使えます。
- その場でチェックする:できた人から順にスタンプや丸付けをして回収量を減らします。
テストは出席番号順に回収すると、名簿順に点数を記録できて効率的です。返却時も番号順に取りに来させると手間が省けます。
成績に関係しないテストは、その場で答え合わせをして持ち帰らせると回収・丸付けの手間がなくなります(事前に学年で確認しましょう)。
指導案は前例からいいところを抜き取る
指導案を作るときは、前例を集めて参照することが時短の近道です。
以前の研究授業の資料を探したり、経験者に良かった点・改善点を聞いたりして、多角的な視点を取り入れましょう。
前例をもとに展開を考えると、自分なりのアイデアも浮かびやすくなります。
また、指導案検討の前に学年の先生に確認してもらうことも大切です。
一人で考えて部会に臨むと、さまざまな意見を聞いた後にさらに悩みが増えてしまいがち。
事前に学年研などで相談しておくと、自分のねらいと方向性が明確になり、その後の修正もスムーズになります。
無理を減らす工夫
無理して仕事を引き受けない
頼まれた仕事を断れずに引き受け続けると、残業時間は増える一方です。
「全部はできないけれど、ここまではできます」と自分ができる範囲を伝えることが大切です。
まず「いつまでに必要か」期限を確認し、そのうえで自分の状況を伝えましょう。
「今日は用事があるので〇時までならできます」
「今週中は難しいですが、来週の水曜日までならできます」
「半分なら〇日までに対応できます」
また、本来自分の役割でない仕事を引き受けるときは、「お忙しそうなので」「先日助けていただいたので」とひと言添えることで、「当たり前」になることを防げます。
役割分担を促すひと言も効果的です。
「〇〇の資料は私が担当するので、△△はお願いできますか?」
自分を守れるのは自分だけ
「自分がやらなければ」と仕事を一人で抱えすぎると、心身に不調をきたしてしまいます。自分の状態や限界を分かってあげられるのは、自分だけです。
「20時以降は仕事しない」「今日は必ず19時に帰る」など、自分なりのルールを決めましょう。
時間に制限を設けると集中力が高まり、ダラダラ残業するよりむしろ仕事の効率が上がります。
子どもたちのために全力を尽くすためにも、まず自分の健康を守ることを最優先にしてください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。



