子どもにイライラして、つい叱ってしまう・・・ということありませんか?
今まで出来ていたことをしなくなったり、ずっとだらだら過ごしていたりすると、イラっとしてしまいますよね^^;
でも、子どもたちは環境の変化や人間関係によるストレスを抱えているので、リラックスする時間も大切です。心に余裕をもって接してあげたいですね。
そんなときにおすすめなのが、心が落ち着いてお互いが笑顔になれる「わらべうた遊び」です。
今回は、
- わらべうた遊びの効果
- 親子でできるおすすめのわらべうた遊び
- 園や学校のクラスにおすすめのわらべうた遊び
- わらべうた遊びのおすすめの本
を紹介します。
わらべうたとは
わらべうたは、昔の生活の中で口伝によって伝承された民謡です。
単純なリズムと音階で、どの年代にも歌いやすく、覚えやすいという特徴があります。
地域で違う歌詞があり、方言で歌われていて、親しみやすくなっています。
時代によってリズムや歌詞が変化していて、その時代に合ったものになっています。
わらべうた遊びの効果
わらべうたのリズムは心地よく、自分の呼吸や鼓動に連動されるので、呼吸が整い心が落ち着きます。
歌詞に込められた、子どもへのメッセージを受け取ることで、子どもの成長に繋がります。
また、歌っているみんなに連帯感ができて、仲間意識が芽生えます。
わらべうたと一緒に行われるのが、「手遊び」です。
昭和の子どもたちは対面になったり、輪になったりして手遊びをする光景が良く見られました。
上の学年の子どもたちが、下の学年の子どもたちに教えて、みんなが兄弟姉妹のような関係でした。
親子におすすめのわらべうた遊び
子どもを膝にのせて揺すったり、こちょこちょとくすぐったり、手足をさすったりしてスキンシップをすることで、お互いに気持ちが落ち着きます。
子どもが帰ってきたら、宿題をする前にしてあげると、気持ちよく勉強ができます。
夜にはゆったりとしたリズムで、ささやくように歌ってあげることで、安心できて心が穏やかになります。
寝る前に絵本の読み聞かせと一緒に行うと、ぐっすりと眠れるようになります。
ふねのせんどうさん
あー ギッコトンギッコトン
今日はあらなみ のせられぬ
あー ギッコトンギッコトン
大人は長座になり、子どもを向かい合わせで膝の上にのせます。
歌に合わせて船のように膝を左右に揺らします。
ギッコトンギッコトンのところでは上下に揺らします。
ねずみねずみ
わがすへちゅっちゅくちゅ
ねずみねずみ どこいきゃ
わがすへとびこんだ
子どもと向かい合わせになって座ります。
手をねずみに見立てて、子どもの手首からスタートして腕をのぼっていきます。
「とびこんだ」で子どものわきの下をこちょこちょくすぐります。
☆慣れてきたら足にしてみたり、子どもと役割を交代したりしても楽しめます。
赤ちゃんとのコミュニケーションにおすすめのわらべうたは、こちらの記事で紹介しています。
園や学校で楽しめるわらべうたあそび
園や学校のクラスで、活動や授業の前に取り入れるのもおすすめです。
子どもたちの心が落ち着き、集中力が高まります。
指を使うことで血流があがって、頭がすっきりします。
いちじく、にんじん、山椒
さんしょに しいたけ
ごぼうで ぽん
最初に利き手ではないほうの手をパーにして出します。
歌に合わせて利き手の人差し指で、もう片方の手の指を一本ずつ指します。
「いちじく」で親指、「にんじん」で人差し指、
「さんしょに」で中指、「しいたけ」で薬指、
「ごぼうで」で小指を指します。
「ぽん」で両手を叩きます。
もう一度手をパーにして、「おなかが空いたので、一つ食べましょう」と言って、どの指でもいいので、つまんで食べる真似をします。
「食べたので無くなりました」と言って、その指を折り曲げます。
最初から歌って、また一つ食べてを繰り返します。(食べてなくなったところは歌わず指を指すだけにする)
五つとも食べて、指さすだけでぽんと手を叩いたら、
「では、ぽんも食べちゃいましょう。」と言って食べるまねをします。
「ぽんも無くなったので、最後は拍手をせずに寸止めをしますよ」と言って、
指を指していき、拍手もせずに終わります。
失敗して叩いてしまう子もいますが、もう一度だけリベンジをして、終わらせます。
☆食べ物を自分たちで考えさせても楽しいです。
おすすめのわらべうた遊びの本
「わらべうた・カノン楽曲 まめっちょ 1」
「わらべうた・こもりうた・民謡・カノン楽曲 まめっちょ 2」
コンパクトですが、1冊に100曲以上の歌が載っています!どこでも持ち歩きやすく便利です。
「にほんのわらべうた」全4巻
子どもが覚えやすいメロディーと歌詞の歌ばかりで、楽しく口ずさめます。写真や図がついているので、遊び方が分かりやすいです。
「いっしょにあそぼうわらべうた 0・1・2歳児クラス編」
「いっしょにあそぼうわらべうた 3・4歳児クラス編」
年齢別に遊び方が解説されていて分かりやすいです。生活の中の色々な場面で活用できます。保護者の方、保育士の先生にもおすすめです。
「たのしい手遊び・指遊び」 小林美実 鈴木出版
実用的で分かりやすいので、すぐに遊べます。
「手あそびうた50」第1集・第2集 二階堂邦子 学事出版
☆図書館にはこれらも含めて、絵本もたくさん置いてあるので、探してみてくださいね。
一緒にホッとする時間を過ごそう
園や学校から帰ってきたお子さんに、「今日はどうだった?」「何したの?」と聞いてもちゃんと答えてくれないということ、ありませんか?
子どもは、家の外で気を張って疲れているかもしれないし、聞かれたときに話したい気分じゃないのかもしれません。
話を聞き出そうとするよりも、無事に帰ってきてくれたことを喜んで、一緒にホッとする時間を過ごすと子どもは安心できると思います。
お子さんが自分から話してくれたら、しっかりと耳を傾けてあげましょう。
「大きな耳 小さな口 優しい目」
子どもが求めているのは、自分の話を聴いてくれて、口出しをせず優しく見守ってくれる存在です。
子どもと楽しい時間を過ごして、明日への活力を付けてあげてください。