もうすぐ夏休みですね!
保護者のみなさんは、我が子がちゃんと宿題を終わらせることができるのか、気を揉む時期だと思います・・・
子どもたちが特に苦手なのが、読書感想文。
どんな本を選んだらいいの?どうやって書いたらいいの?と頭を悩ませてしまいますよね。
今回は読書感想文におすすめの本と書くポイントを学年別に紹介します。
よかったら参考にしてみてください。
読書感想文におすすめの本&書くポイント
高学年
「Wonder ワンダー」 ほるぷ出版
生まれつき顔に障害のある10歳の男の子が、初めて学校へ行き、様々な反応をするクラスメートとの関わりで、成長をしていくお話です。
書くポイント
- 主人公やその家族や、クラスメートたちの変化について、共感できるところやできないことを書く。
- もし自分がその立場だったらと想像して、どのような気持ちになるか、どんな行動をとるかを書く。
- 一番感動したシーン、または一番悲しいシーン、腹立たしいシーンについて、どうしてそう思ったのかを書く。
「リキシャ・ガール」 鈴木出版
バングラデシュのリキシャは、運転手が自転車をこいで、後ろにお客さんをのせるシートが付いている乗り物です。10歳の女の子ナイマは、リキシャの運転をして、休みなく働くお父さんのために何かできることはないかと考えます。
書くポイント
- バングラデシュの女性の立場について、日本と比べてどう思ったのかを書く。
- ナイマが才能を発揮できる場所を見つけられた→ナイマのように自分が頑張ったことを書く。
- 自分の家族への思いを書く。
中学年
「コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業」 佼成出版社
コロッケ先生こと小六信和さんが、古紙のリサイクルを事業として始めて、リサイクルの大切さを学校で授業をして児童に伝えるようになるまでのお話です。
書くポイント
- コロッケ先生が新しい挑戦をしている→自分も頑張りたいことを書く。
- コロッケ先生は周りの人たちから理解してもらえず、悩んでいた→同じような経験があったら書く。
- この本で知ったこと、学んだことを書く。
- 環境を守る対策で、自分たちでもできることを書く。
「さかさ町」 岩波書店
おじいさんの家に向かっていた兄妹が、何もかもがさかさまのさかさ町にたどり着いてしまいます。
その町では子どもが働いています。文字もさかさま。建物もさかさま。驚くことばかりです。
書くポイント
- みんなが当たり前だと思っていることで、変わったら良いのにと思うことを書く。
- こんな町があったらいいなと思う町を考えて書く。
「ともだちのしるしだよ」 岩崎書店
難民キャンプに暮らす女の子たち。リナとフェローザは、救援物資からサンダルの片方ずつを見つけます。それをきっかけに仲良くなります。
書くポイント
- リナとフェローザのような友情をどう感じるかを書く。自分の友だちとの関係と比較して書く。
- 難民キャンプの暮らしで、初めて知ったこと、感じたことを書く。
- リナとフェローザのその後を想像して書く。
低学年
「みずたまのたび」 西村書店
水が空に昇って行き、雲になって、雪になって、雨になって、また地上へと帰ってくる。水の旅のお話です。分かりやすい科学絵本です。
書くポイント
- 雲はどんなにおいなのか、どんな手触りなのか、冷たいのか熱いのか、想像して書く。
- もし自分か雨や雪だったら、空からどんなスピードで降ってきているのか、周りの気温はどうなのか想像して書く。
- この絵本で初めて分かったこと、いままで思っていたことと違っていたことを書く。
「ミリーのすてきなぼうし」 BL出版
帽子を買うお金がないミリーは、想像の帽子を被って町を歩きます。
書くポイント
- ミリーのように自分が想像していることを書く。
- ミリー以外の登場人物で、共感できる人について書く。
書く楽しさを経験できるように
読書感想文に取り組むときは、自分で考える楽しさを経験させてあげることが大切です。
自分の意見を共感してもらえることで、自信を持ち、また自分の意見を言ってみようと思えるようになります。
何を書いたらいいか分からないようでしたら、書くポイントを声掛けしてあげてください。
こちらの記事で、読書感想文のメモの仕方や構成の手順を解説しています。
お子さんの意見を尊重して、大人の意見を押し付けないことが大切です。
「この考え方は偏見じゃないの?」と思うことがあっても、優しく導いてください。「そんなこと言うもんじゃない!」と叱ってしまうと傷つきます。「どうしてそう思ったの?」と尋ねてあげてください。
親子でコミュニケーションをとっていくと、新しい気づきや学びになっていきます。
大切なのは、お子さんが文章を書くことが苦にならないように、「楽しい!」「もっと書いてみたい!」と思えることです。
親子で楽しんで読書感想文に取り組んでいただけたらと願っています。