「毎日ガミガミ」にさようなら!自ら行動する子どもを育てる方法

子育て

こんにちは。元小学校教師のぽよみです。

「毎日子どもに『ああしなさい、こうしなさい』と言ってばかりで疲れる!」

「自分で考えて行動できるようになってほしいけど、どうしたらいいか分からない・・・」と悩んでいる保護者の方が多いのではないでしょうか。

今回は、「こんなときどうしたらいいの?」という場面を挙げて、自ら考えて行動する力を育てる対応法を解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

こんなとき、どうしたらいいの?

毎日「ああしなさい、こうしなさい」と言わないとできない

「早く片付けなさい!」

「姿勢を良くしなさい!」

「きれいな字でに書きなさい!」

というふうに「~しなさい」の口調で言われると、子どもは「面倒くさいことやらされている」と感じてやる気が出ません。

次の日も自分からはやろうとせず、また親に言われないとできないという悪循環になりがちです。
そこで、プラスの言葉を使えば子どものやる気スイッチになります。

「早く片付けたらおやつを食べよう

「姿勢がいい方がかっこいいよ・美人だよ

「きれいな字を書いて先生をびっくりさせよう

というように、子どもが「じゃあやろう!」と思える言葉を入れることで、「やらされている」から「自分でやる」意欲に変えることができます。

子どもが一人できちんとできるのか心配

子どものことが心配で、

「本当に一人でできるの?」「本当に忘れ物ないの?」

という声をかけがちではないでしょうか。

そうすると、子どもは「自分は心配されないといけないダメな子なんだ。」「どうせ自分にはできないんだ。」と感じ、自己肯定感が下がります。

親に言われないと自分にはできないと思い込み、自分から行動しようとする自主性が無くなってしまうのです。

反対に「あなたならできる」と子どもを信じる言葉をかけることで、自己肯定感が上がり、やる気が出ます。

子どものやるべきことは子どもに任せたらいいのです。

「でも、それで子どもが失敗したらどうするの?」と心配な方もいらっしゃると思います。

そんな方こそ、命や安全に関わることでなければ、子どもの失敗を恐れずに見守ってほしいと思います。

子どもが自身が失敗から自分で学べばいいのです。

子どもが失敗したときに、「だからこうしたらよかったのに」などと責めてしまうと、子どもが自分で学ぶことができません。

「そっか、じゃあ次はどうするの?」と聞くと、子ども自身で考えて「次はこうするよ」解決策を出すことができます。

「大丈夫、次はできるよ」と信じて声をかければやる気につながります。

「やめなさい!」と言っても反発する・繰り返す

「やめなさい!」「なんでそんなことするの!」

というように、「あなた」を主語にして叱ると、子どもは自分の気持ちを理解してくれず、責められていると感じて反発します。

私を主語にして伝える「私メッセージ」で伝えると、子どもが自分の考えや行動を客観的に振り返ることができます。

私メッセージで伝えるポイント

①起きたことの事実を伝える

「今乱暴に使ったからおもちゃが壊れたよ」

「あなたにこう言われたから〇○ちゃんが悲しくて泣いてるよ」

「そんなことをしたら周りの人に迷惑だよ」

②自分の気持ちを伝える

「お母さんは悲しくなったよ」

「お父さんは嫌な気持ちになったよ」

この伝え方を意識すると、「やめなさい!」と言われなくても、心から自分の行動や考えを改めようと思うことができます。

褒めるときも私メッセージを使うと、自主性を育てることができます。

子どもが手伝ってくれたときなど良い行動をしたときは、「えらいね」「優しいね」ではなく、

「助かったよ、ありがとう」「嬉しいよ、ありがとう」と私メッセージで感謝を伝えます。

そうすると、子どもは「役に立ててうれしい」「お父さん、お母さんに喜んでもらえるようにもっと頑張ろう」と感じます。

そんなことを言っててどうするの!と叱りたくなる

「ぼく・わたしにはできないよ」

「これが苦手なんだ」

「あれはやりたくない」

という子どもの言葉を聞くことありますよね。

親としてはそんな我が子が心配で、

「そんなこと言ってたらだめでしょ!」

「そんなこと言わずにがんばりなさい!」

「それでもやらないといけないの!」

と喝を入れたくなることもあると思います。

でも、こうやって子どもの言葉を否定してしまうと、子どもは「自分の思っていることを言葉にしたらだめなんだ」と感じて本音を話せなくなってしまいます。

また、親の気持ちを押し付けられたように感じて反発してしまうこともあります。

そこで大切なのは、子どもの言葉を聞いてその中の気持ちを理解し、共感することです。

「そうか、したくなんだね。」

「どうしてそう思うのか聞かせて。」

「そういうこともあるよね。」

というふうに、子どもの言葉を繰り返し、気持ちを汲み取って共感します。

そうすると、子ども自身も自分の気持ちに気づいて、心の整理ができます。

そして、自分の力で解決することができるのです。

本当は子ども自身もどうすればいいのかは分かっているけれど、悩む気持ちを聞いてほしいだけだったりします。

親の役目は、結論を出して押し付けることではなく、自分でどうすべきか考えるサポートをすることなのです。

「君たちはどう生きるか」から学ぶ教育

この本の主人公「コペル君」のお母さんや叔父さんの接し方は、「子ども自身に考えさせる教育」のお手本だと思います。

叔父さんは、コペル君の考え方を尊重して受けとめ、良いことろを認めます。

「そんなときはこうしなさい」と口出しせず、「どうしたいの?」と問いかけて自分で考えるようにサポートしています。

ある日、友達に悪いことをしてしまったことでコペル君は悩みます。

そんなときに、お母さんは問いただしたり叱ったりせず、そっと寄り添って話し、コペル君の成長を促します。

子どもを信じて見守る姿勢を見習いたいなと感じさせられます。

子育てで目指したいことは、「親の思い通りになるように子どもに口出しすること」ではなく、「子どもが将来自分で考えて行動できるように助けること」です。

子ども自身が体験から学んでいくのを見守る姿勢でいることが大切です。

少しでも参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました