【小学校教師向け】仕事の時短術&無理を減らす工夫

先生向け

こんにちは。元小学校教師のぽよみです。

みなさんは、文科省の「#教師のバトン」プロジェクトをご存知ですか?

教師を目指す人へ、教師の仕事の魅力を紹介するためのプロジェクトでしたが、

実際の投稿を見ていると、業務量の多さや長時間労働の過酷な状況を訴える声が多いです。

少しでも長時間労働に苦しむ人を減らすことができたらと思い、

今回は、初任の先生や教師を目指す方に向けて、仕事の時短術仕事を抱えすぎない工夫を紹介したいと思います。

ぜひ最後まで読んでみてください。

仕事の時短術

机やパソコンの整理整頓を心がける

仕事の効率を上げるには整理整頓が欠かせません。

机の上に物を置かないいらないものはすぐ捨てるのが鉄則です。

職員室を離れている間に、他の先生から連絡が付箋で貼られていたり、大事な書類が置かれていたりすることがあります。

机に他の物が置かれていると、気づかず失くしてしまう原因になります。

机の上をすっきりさせるために、保存する書類はファイルに分けて引き出しにしまい、

パソコンのデータ上にある書類はできるだけ手元に置かないことをおすすめします。

予定表や校務分掌担当表、教室割り当て表など、いつでもチェックできるようにしたい書類はデスクマットに挟んでおきます。

職員会議や行事の資料など、終わったものは溜めずにすぐ捨てるようにします。

それだけで必要な書類を探し出す時間を減らすことができます。

また、パソコンで作業するときのデスクトップの整理も大切です。

パソコンで作業するときは、取り掛かっている作業以外のウィンドウを開かないようにしましょう。

複数のウィンドウを開いていると他の物が目に入って、「あれもやらなきゃ」と気が散って集中できなくなります。

開くウィンドウを一つだけにすると、集中力が高まって作業の効率も上がります。

任された仕事は仕上げる前に確認する

何か仕事を任されたときは、完璧に仕上げる前に全体像ができた時点で相手に確認することで時短につながります。

経験のない仕事を任されたとき、「ここはどうしたらいいんだろう・・・」と悩んで手が止まってしまうということもあると思います。

知識があまりない状態で悩んでいると時間がかかり、仕上げるのが期限の直前になってしまいがちです。

そこで方向性が違っていてやり直しになってしまうと、時間が無駄になり、相手に迷惑をかけることになってしまいます。

全体像ができたら相手に確認し、分からないことは具体的に自分の考えを提示して、「ここはこのように考えています。ご意見いただけますか?」と質問するようにしましょう。

一人で悩んでいたら30分かかっていたところを、質問すれば5分で解決できたということもあります。

一人で全部仕上げるよりも、全体像を確認してもらってから、細部に取り組んで仕上げるようにするほうが圧倒的に速いです。

子どもの様子を毎日記録する

毎日の学校生活の様子を記録しておくと、懇談や学級通信で子どもの様子を伝えたり、通知表の所見を書くときに役立ち、時短になります。

学習や生活の様子を名簿にメモしたり、写真に撮ったりするといいです。

  • 授業の中での子どもの発言や、活動に取り組む様子
  • 係活動に取り組んでいる様子
  • 休み時間を過ごしている様子
  • 子どもの作品(掲示している間に写真に撮っておく)

後からパソコンに打ち込んだり、写真をデータ上に保存したりしておくのがおすすめです。

懇談のときに子どもたちの写真をスライドショーにしたり、

学級通信に写真を載せて子どもたちの活動の様子を伝えたり、

個人懇談で一人ひとりの様子を話したり、

通知表の所見を書くときに記録を抜粋するなど

いろんなことに活用できます。

気になることは保護者にすぐ連絡する

子どもたちの様子を見て気になるできごとがあったら、その日のうちに教師から連絡することがとても重要です。

また、保護者の方に年度はじめの懇談や学級通信で「子どもがいつもと違う様子だったらすぐご連絡ください。」と伝えておくことも大切です。

保護者と密に連携していくと、大きなトラブルを防ぐことにつながります。

もしトラブルが起きたときは、一人で抱えず必ず管理職や学年主任に報告するようにしましょう。

対応の状況が分かるように、日付と保護者や子どもと話した内容を必ず記録しましょう。

すぐ連絡し、複数人で対応することで早期解決につながります。

ノート・プリントの回収を減らす

ノートやプリントをすべて回収して放課後にチェックしていると膨大な量になり、かなりの負担になります。

そこで、「回収するもの」と「その場でチェックするもの」に分けることをおすすめです。

学習の気づきや感想などじっくり見たいノートやプリントは回収して放課後にチェックするようにします。

チェックしながら子どもの気づきや考えをパソコンに打ち込んでおくと、所見を書くときに抜き出して使えます。

それ以外のノートやプリントは、その場でできた人からチェックし、スタンプを押したり丸つけしたりすると回収するものを減らすことができます。

また、テストは出席番号順に回収するようにすると、名簿の順に点数を記録することができるので簡単です。

返す時も子どもに番号順に取りにきてもらうと時短になります。

成績に関係のないテストは、終わったらその場で答え合わせをして持ち帰るようにすると、回収と丸付けの手間が省けます。(学年の先生に確認しましょう)

指導案は前例からいいところを抜き取る

指導案を作成するときは、前例を集めて参照して、多角的な視点を知ることが大切です。

以前の研究授業の資料を探したり、経験者に良かった点や改善点を聞いたりするといいです。

前例の良いところを取り入れて授業展開を考えることができて、自分なりのアイデアも浮かびやすくなります。

また、指導案検討の前に学年の先生に確認してもらうことが大切です。

一人だけで考えると、部会などの指導案検討で色々意見を聞いた後、さらに悩む材料が増えて時間がかかってしまうことがあります。

事前に指導案について聞きたいことや悩んでいることを、学年研などで質問して意見をもらうことをおすすめします。

事前に客観的な意見をもらうと、自分のねらいや方向が明確になります。

指導案検討の意見をどう取り入れていくか自分の中ではっきりするため、悩む時間を減らすことができます。

無理を減らす工夫

無理して仕事を引き受けない

頼まれた仕事を断れず、無理をして引き受けると残業時間が長くなる一方です。

100%引き受けるのではなく、「ここまではできます」と自分ができる範囲を上手に伝えると、無理な残業を減らすことができます。

仕事を頼まれたら、「いつまでに終わらせたらいいか」期限を確認し、そのうえで自分ができる範囲を伝えるようにします。

「学年で○○の作業があるので今はできませんが、〇時からでもいいですか?」

「今日は用事があるので、〇時までならできます。」

「私も明日提出の資料があるので今日は無理ですが、明日ならできます。」

「今週中には難しいですが、来週の水曜日までにはできます。」

「〇日までに作業の半分ならできます。」

このように、自分ができる範囲を伝えて、相手に検討してもらうようにしましょう。

また、自分の役割ではない仕事を親切心で引き受けていると、今後も当たり前のように頼まれやすくなってしまいます。

引き受けるときは、「お忙しそうなので、私がします。」「先日手伝っていただいたので、お手伝いします。」

というふうにひと言伝えておくと、今回引き受けるのは当たり前ではないことを上手に伝えることができます。

「○○は私の担当なので、○○の資料は私が作ります。△△の資料はお願いできますか?」

と役割分担を促す伝え方も効果的です。

自分を守れるのは自分だけ

「自分がやらなければ!」と思って仕事を一人で抱えすぎてしまうと、心や体に不調をきたしてしまいます。

自分の心身の状態や、仕事を頑張れる限度を分かってあげられるのは自分だけです。

自分の健康を第一に、「20時以降は仕事をしない」「今日は絶対に19時に帰る」というふうに自分のルールを決めることが大切です。

ダラダラと長時間残業するより、限られた時間の中で有意義に取り組む方が意識や集中力が高まり、仕事の効率も上がります。

子どものために全力を注げるように、まずは自分の健康を守ることを心がけてほしいと思います。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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