小学生向け「他の人と違ってもいいんだ」と勇気をもらえる絵本5選

先生向け

こんにちは。元小学校教師のぽよみです。

自分に自信を持てず、「人と違うことってダメなのかな」と悩んでいる子どもたちが多いように感じます。

コンプレックスをもっていたり、人と違うところに悩んでいたり・・・子どもの悩みはさまざまです。

「そんなこと、気にしなくていいじゃん。」と思うような些細なことでも、子どもにとっては深刻な悩みです。

今回は、そんな子どもの気持ちに寄り添ってくれて、「ありのままのあなたがいいんだよ。」と伝えてくれる本を紹介します。

コンプレックスのある自分を前向きに捉えて、自分のいいところを気づける絵本を5冊厳選して紹介します。

わたしはあかねこ 作:サトシン

 あかねこは、生まれたときから毛の色が家族みんなと違う赤色でした。両親も兄弟も心配しているけれど、あかねこは自分の色がきれいでかわいくて好きなのです。その気持ちを周りに分かってもらえないあかねこは、大きな決意をします。自分はどう生きるのかを決めて、勇気を出して行動します。

あかねこは、周りの言葉にまどわされず、自分に自信を持っています。みんなと違うからといって周りから強制されたくない気持ちを代弁してくれます。
あかねこが選んだ生き方を見て、「自分らしく生きていいんだ」と元気づけられ、一歩を踏み出す勇気をもらえます。

みけねこキャラコ 作:どいかや

 キャラコは三毛猫です。でも、茶色の毛が小さくて見えにくいところにあるので、三毛猫に見えないことを気にしていました。なんとか茶色を目立たせようとがんばるのですが、うまくいきませんでした。そんなときに出会った黒猫から、大切なことを教えてもらいます。

 前向きになったキャラコの姿から、自分を変えるのは見た目ではなく「心」なんだと気づかされます。
 また、「コンプレックスも自分の個性なんだ」という考えが素直に心に入ってきて、子どもたちを勇気づけてくれます。

まっくろネリノ 作: ヘルガ=ガルラー

 ネリノはきれいな色の兄弟たちと違って、生まれつき真っ黒です。兄さん達は誰も一緒に遊んでくれなくて、ネリノは悲しんでいました。ある日、兄さん達が捕まえられてしまいました。ネリノは兄さん達を助けに行きます・・・

 自分のこんなところが嫌いと思っていても、視点を変えてそれを活かすと長所になることに気付かされます。

 「自信のない自分にもきっと良いところがある」と希望をもつことができて、他の子の良いところを認めるきっかけにもなります。

ちっぽけマリウス  作:クリステル・デスモワノー

 マリウスはみんなよりも体が小さいこぶたです。体力がないので、みんなと一緒に遊ぶと笑われたり嫌なことを言われたりしました。そんなある日、マリウスが大活躍する出来事が起こります。

 体が小さいけれど勇敢なマリウスの姿は、短所を長所でカバーできることを教えてくれます。

「○○が苦手だけど、△△が得意だからいいよね」と子どもたちに希望を与えてくれます。

のろまなローラー 作:小出正吾

 ローラーは、道を直しながらゆっくり進んでいました。速く進むトラックや自動車がローラーを叱りつけていきました。それでもローラーが進み続けていると、でこぼこ道でパンクしたさっきのトラックや自動車が休んでいました。ローラーは汗をかきながら道を直していきます・・・

 この本はお話の中に繰り返しが多く、文章をリズムよく読めて、子どもの記憶にのこりやすいです。
 ローラーように、ゆっくりでいいからコツコツ頑張ればみんなの役にたてると教えてくれます。

絵本を通して伝えたいこと

今回紹介した絵本は、「みんな長所と短所がある」「ありのままの自分に自信をもっていいんだ」ということを伝えていて、子どもたちに勇気を与えてくれます。

自分の長所も、相手の長所も見つけようとする心を育てていきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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