最近は肌寒くなり、あっという間に9月も下旬ですね。
来月10月の行事といえば、ハロウィンです!
日本はいろいろな国の行事を取り込んで楽しんでいますね。
賛否はあると思いますが、子どもたちに読書をすすめるいいきっかけになったりします。
ハロウィンの日に、魔女やおばけに仮装してお菓子をもらいに行くようすを思い浮かべると、子どもたちはわくわくします。
今回は、ハロウィンの季節にあわせて読みたい本をおすすめします。
ハロウィンの季節にぴったり!おすすめ絵本
魔女・魔法使いが出てくる絵本
「しつれいですが、魔女さんですか」 エミリー・ホーン
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ひとりぼっちのくろねこが、魔女を探しにいきます。色々な人に声をかけますが、なかなか見つける事ができません。時には人からどなられたりしますが、めげずに探す健気なくろねこを応援したくなる絵本です。
「ちいさな魔女リトラ」 広野多珂子
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男の子のトーマは、お母さんの病気を治すために魔女に薬を作ってほしいと頼みに行きます。魔女は条件をだしてきます。トーマがこわごわ魔女のところへ行って、魔女と交渉し、条件をクリアする姿に勇気をもらえます。そして美しい風景の絵が素晴らしい絵本です。
「しりたがりやのちいさな魚のお話」 エルサ・べスコフ
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魚の子スイスイは知りたがりやです。ある日、男の子に釣り上げられてしまいます。スイスイの育ての親の魚たちが救出にむかいます。魔女のカエルに頼んでしてもらったことは・・・ユーモアのあるおはなしが、美しい正統派の水彩画で描かれています。
「金のニワトリ」 エレーン・ポガニー
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ごちそうを食べ、のんきに暮らす王様。それをねたんだ悪い魔法使いが王国に攻めこんできます。そこへ敵の所在が分かる金のニワトリが登場します。どちらが勝つのか!わくわくする展開に豪華な絵が気持ちを高めてくれます。
「魔女ひとり」 ローラ・ルーク
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怖いおはなしが大好きな子どもにおすすめ。絵もリアルで気味が悪いです。ぞっとしたいお子さんにはおすすめですが、怖がりさんにはおすすめできないです。
「北の魔女ロウヒ」 トニ・デ・ゲレツ
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魔女のロウヒはちょっとしたいたずら心で、月と太陽を隠してしまいます。大変なことになって慌てる気の小さいロウヒが憎めないです。フィンランドの美しい冬の風景の絵にみとれます。
「小さな小さな魔女ピッキ」 トーン・テレヘン
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小さすぎて姿の見えない魔女のピッキ。絵本の中にも姿が描かれていません。ピッキは冷酷な面も正義感もあります。これは人の心を表しているのでは?人の愚かさを考えさせられる絵本です。
おばけ・怪物が出てくる絵本
「おでんさむらい ひやしおでんのまき」 内田麟太郎
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日本のおばけもおもしろいです。お供にかぶとむしを連れているお侍が、かさおばけをたすけます。恩返しにおばけたちがピンチを救ってくれます。
この絵本はシリーズで「しらたきのまき」「ちくわのまき」「こぶまきのまき」があります。
「よっぱらったゆうれい」 岩崎京子
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骨とう品の掛け軸を手に入れた番頭さん。掛け軸にはゆうれいが描かれています。そのゆうれいと一緒にお酒をのむことに。あくる日、掛け軸の中のゆうれいはぐーぐー寝ています。
ほんわかとした絵が笑いを誘います。
「夜がくるまでは」 デイヴィット・ウイ-ズナー
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モノクロの絵が不気味さを醸し出しています。人間の嫌いなガーゴイルたちが、夜になって動き出します。怖い絵本なので、お子さんの年齢や性格を考慮してくださいね。
「せかい一わるいかいじゅう」 パット・ハッチンス
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怪獣の女の子ヘイゼルに弟ができます。親たちは弟ばかり期待して姉のヘイゼルはおもしろくありません。下の子に嫉妬する気持ちが共感できるおはなしです。鮮やかで個性的な怪獣たちの絵が子どもの目を釘付けにします。
続編に「いたずらかいじゅうはどこ?」「いたずらかいじゅうビリー!」があります。
「いたずらおばけ イギリス昔話」 訳瀬田貞二
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貧乏なおばあさんが、金貨のいっぱい入った壺を拾います。嬉しくなって壺をショールでしばって引っ張って帰ります。しかし、一休みするたびに金貨が銀の塊に、そしてまた見ると鉄になっています。だんだんとランクが下がっていきますが、おばあさんはその度に幸せな想像をします。
なんておおらかで気持ちの良い性格なのでしょう。最後はびっくりするオチが!前向きになれるおはなしです。
くろねこが出てくる絵本
「こねこのぴっち」 ハンス・フィッシャー
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おばあさんは色々な動物と暮らしています。その中で一番小さなこねこのぴっちは、いろいろな経験をして自分の居場所を見つけます。そして大切な存在に気づきます。こねこのような自由な線で描かれた美しい絵もすてきです。
動物たちがおばあさんの誕生のお祝いを計画する「たんじょうび」もあります。
「黒ねこのおきゃくさま」 ルース・エインズワース
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貧しいおじいさんのところへ、寒さにふるえる黒ねこがきます。痩せてびしょぬれの黒ねこをかわいそうに思いおじいさんは助けます。貴重なお肉を食べさせ、大事なまきも使って温めてやります。心の美しいおじいさんに奇跡がおきます。心にしみるおはなしです。
クッキーが出てくる絵本
「おまたせクッキー」 パット・ハッチンス
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お母さんが焼いたクッキーを二人の子どもが分けて食べようとすると、ベルが鳴って友だちが遊びに来ます。食べようとするとまたベルが・・どんどん人数が増えていくので、どうなるのかとやきもきします。子どもたちのファッションも見ごたえがあります。
「こぶたくん」 ジーン・バン・ルーワン
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こぶたのオリバーは、お父さん、お母さん、妹と暮らしています。ユーモアがあってホッとするおはなしが6編入っています。
ハロウィンに読みたい児童書(3・4年生以上におすすめ)
「ハロウィーンがやってきた」 レイ・ブラッドベリ
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ハロウィーンの由来、歴史が分かる物語です。少年8人が幽霊屋敷で出会った怪人に導かれて時をさかのぼっていきます。
「小さい魔女」 オトフリート・プロイスラー
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小さい魔女、まだたったの127歳。魔女の世界では新米で一人前とは認めてもらえません。認めてもらえるために努力をしますが、そそっかしくて笑ってしまうような失敗ばかり。親近感がわいてきます。カラスとのコンビもいいです。
「魔女とふたりのケイト」 キャサリン・M・ブリッグズ
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イギリスの昔話をもとに書かれた本です。継母に妬まれて魔法をかけられた少女と命がけで助け守る義姉の戦いの物語。外国では女の子が活躍する昔話が多いです。
「ハロウィーンの魔法」 ルーマ・ゴッデン
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スコットランドに住む8歳の女の子セリーナ。マックじいさんの農場に迷い込んで知り合います。マックじいさんは、公園建設に協力しなかったので、村の人たちから仲間外れにされます。マックじいさんを大切に思うセリーナの一途な思いにじーんとします。
「魔女がいっぱい」 ロアルド・ダール
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子どもに人気のダールの物語はとにかく愉快です。魔女の会合に紛れ込んでしまったぼく。魔女に見つかってネズミにされてしまいます。とびきり怖くてとびきり面白い物語です。
「魔法使いのチョコレート・ケーキ」 マーガレット・マーヒー
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魔法使い、幽霊など不思議なおはなしの短編集です。なかでも「幽霊をさがす」は息をするのを忘れるほど臨場感があります。不思議な世界へと連れて行ってくれる本です。
外国の文化も大切な学び
暑さも緩んできたので、ぜひハロウィンの季節にお子さんと読書を楽しんでいただけたらと思います。
外国の習慣を知ることで、そこに暮らす人々への理解が深まります。そして日本の良さも再発見できます。
また、不思議な世界は子どもにとって魅力でもあり、恐怖でもあります。
世の中には自分ではどうにもならないことがあると知ることも、大人になる過程で大切なことですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。