【小学校教師】有意義な学級懇談会にするための準備と進め方

先生向け

こんにちは、元小学校教師のぽよみです。今回は学級懇談会についてお話しします。

子どもたちの前で話すことは慣れていても、懇談会で保護者の方々の前で話すのは緊張してしまう・・・という先生も少なくないのではないでしょうか。

懇談会は保護者の方に先生の人柄を知ってもらい、信頼関係を築く大切な機会です。

しっかりと準備をして、保護者の方に子どもたちのようすや先生の想いを伝え、「この先生なら任せられる!」と安心してもらいたいですね。

今回は、保護者と信頼関係を築ける懇談会にするための

  • 懇談会までにしておきたい準備
  • 懇談会の進め方
  • 実際に経験した失敗とその対処法

について説明します。



懇談会までにしておきたい準備

子どもたちのようすを記録する

子どもたちの具体的に伝えられるように、日ごろから子どものようすを記録しておきましょう。

子どもたちの生活・学習面や、友達とかかわるようすをしっかりと観察することが大切です。

このクラスの良いところはどんなところか、これからどう成長してほしいかを話せるようにします。

また、写真や映像に残しておくと、日々のようすを写真や動画で説明しながら見せることができます。

懇談会当日に、スライドショーなどで画面に映して見せると、学校で過ごす様子が分かりやすく伝わります。

懇談会資料を作る

あらかじめ懇談会の内容を決めて、資料を作成しましょう。

授業参観のときに、保護者に名簿にチェックをして資料を取ってもらうようにします。

出席できない保護者にも見てもらえるように、後から配布するのがいいです。

資料の内容

  • 授業参観について(授業のねらいと見てほしいポイント)
  • 学校生活のようす
  • 子どもたちのいいところ、これから成長してほしいところ
  • 今後の行事について

懇談会の内容

授業参観について

参観でおこなった授業のねらいと振り返りの話をします。

参観した保護者が「何をしているのかよく分からなかった・・・」とならないように、配布する資料で授業のねらいを事前に知らせて、懇談会で振り返りをすることが大切です。

今回の授業が子どものどんな成長につながるのか、これからの課題に取り組むのかを話すと分かりやすいです。

学校生活のようす

保護者は、学校での子どもたちのようすが一番に気になっています。

子どものいいところや、成長したところをエピソードを交えて具体的に話しましょう。

ほめることを中心に話し、子どもたちの課題はプラスの表現で伝えることが大切です。

「言われないと行動ができないです」「取り掛かりが遅いです」など困っている場面だけを伝えると、保護者に反感を抱かれてしまくことがあります。

「少しずつ自分から気づいて行動できるように指導していきます」「ゆっくりでも最後まで丁寧に取り組んでいます」というふうに前向きな言葉で伝えるようにします。

 

子どもたちのようすで伝えたいこと

日ごろから記録して、具体的に話せるようにしておきましょう。

写真や映像で見せながら説明すると分かりやすいです。

生活面

  • 当番や係活動に取り組むようす
  • ノート・プリント配りなど担任の手伝いをしているようす
  • 学校や学級のきまりを守って行動しているようす
  • これから成長してほしいところ

学習面

  • 意欲をもって学習活動に取り組むようす
  • 目標に向けて力を合わせているようす
  • これから頑張っていきたいところ

友達関係

  • 休み時間で友達と過ごしているようす
  • グループ活動で友達とかかわるようす
  • これから成長してほしいところ

今後の行事について

今後取り組む行事についての連絡をします。

必要な持ち物などの連絡があれば早めにお知らせしておくといいです。

年度始めに話したいこと

どのような学級にしたいのか

「どんな学級にしたいのか」を熱意を込めて話せるようにしておきましょう。

情熱をもって子どもたちにかかわっていく姿勢を見せると、「この先生なら任せられる!」という信頼につながります。

保護者に協力してもらいたいこと

家庭の協力が必要なことがあれば、保護者に説明してお願いをします。

早寝早起きなどの生活習慣や、家庭学習の習慣、持ち物などについて、保護者へ協力をお願いしたいことをお話ししておくといいです。

また、「お家でお子さんがいつもと違うようすで心配なことがありましたら、いつでもご連絡ください」と伝えておくことも大切です。

気軽に連絡してもらえる関係を築いておくと、連携しやすくなり、問題が起きたときの早期解決につながります。

学期末や年度末に話すこと

学校生活を通して成長したことや今後の課題を伝えます。

次の学期や、進級に向けての目標をいくつかのポイントに分けて説明すると分かりやすいです。



こんなときどうする?失敗例と対処法

緊張で重く話しづらい雰囲気になってしまった

先生は緊張してしまうと思いますが、笑顔で話しやすい雰囲気で進めることが大切です。

始めの挨拶で、子どもたちのユーモアのあるエピソードなどを交えて話すと場を和らげることができます。

笑いが起きるとお互いに緊張がほぐれます。好意を持って語り掛ける話し方を心掛けましょう。

最初に緊張をほぐす軽いゲームをするのもおすすめです。

  • 拍手ゲーム

担任が腕で×を作ったら保護者に拍手をしてもらいます。

腕を広げるなどしてフェイントをすると、笑いが起こります。

  • 誕生日順に並ぶゲーム

保護者に言葉を発さず身振り手振りだけで誕生日順に並んでもらいます。

並び終わったら順番に誕生日を教えてもらい、答え合わせをします。

一緒に名前も言ってもらうと、和やかな雰囲気で自己紹介ができます。

保護者同士の私語が気になる・・・

円型やコの字型など全員の顔が見える座席にしましょう。

一体感が生まれやすくなり、私語が出にくくなります。

時間が足りなくなった

保護者には忙しい中出席してもらっているので、スムーズに進めることが大切です。

帰りの会を早く終わらせて時間に余裕をもって始めるようにします。

特に、保護者一人ずつに話してもらいたいときは時間に注意して配慮しましょう。

話したいことが多い保護者もいるので、限られた時間内で全員に話してもらうことは難しいです。

「学校生活でよかったこと」や「子どもが興味をもっていること」など話しやすいポイントに絞って話してもらうようにします。

子どもが書いた自己紹介カードや目標を読んでもらうのもおすすめです。

人数が多い場合は、全員ではなく少人数のグループなどにすると話しやすくなります。



準備ができたら自信をもって進めよう

今回は、有意義な学級懇談会にするための準備と進め方について紹介しました。

こちらの記事では、個人懇談の準備と進め方について紹介しています。

うまくできるかなと不安になることもあると思いますが、

大切なポイントをおさえて進めれば、保護者の方に先生の人柄や子どもたちへの想いは伝わります。

しっかりと準備をしておくと自分の安心にもつながります。

信頼関係を築ける有意義な懇談会になるといいですね。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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