もう迷わない!教員ママの幼児絵本の選び方ガイド&おすすめ絵本

子育て

「子どもに絵本を読んであげたい!」

そう思っていても、絵本の種類の多さに「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうこと、ありませんか?

実は、絵本は“なんとなく選ぶ”より、“ちょっとしたポイント”を意識するだけで、子どもの心にぐっと届く1冊に出会えます。

今回は、学校図書館司書の資格をもつ元教員ママが幼児期絵本の選び方と、すぐに読みたくなるおすすめ絵本をご紹介します。
幼児期の子どもたちに人気で夢中になれる本ばかりです!

きっと今日から、絵本選びの時間がもっと楽しくなりますよ。


絵とおはなしがぴったり合っている本

絵と言葉がぴったり合っている絵本は、ことばを覚えようとしている小さな子にもぴったりです。絵だけでもお話の流れが伝わるので、絵を見ながら語彙を増やす助けになります。

おすすめの絵本

うさこちゃんの絵本シリーズ(1歳~)

絵の色がはっきりしていて線もシンプルなので、小さな子どもでも絵を見て内容がすぐにわかります。

我が子も1歳のころは絵に興味を持ち、指をさすようになりました。2歳になると、絵を見てものの名前を声に出して言うようになりました。

身近なできごとがテーマになっているので、日常のことに興味を持ちやすく、言葉を覚えるきっかけにもぴったりの絵本です。

さらに、2才から」「3才から」「4才から」の年齢別セットもあるので、子どもの成長に合わせて長く楽しく読み続けられるシリーズです。

ミリーのすてきなぼうし(3歳~)

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お金を持っていないミリーは、お店の人から「想像のぼうし」をもらいます。そのぼうしは、ミリーの思い描くイメージで、次々にすてきなぼうしに変わっていきます。
絵がとても可愛らしく、「次はどんなぼうしになるのかな?」と、親子で想像がふくらみます。
空想することの楽しさや、美しい心の世界、誰かとそれを分かち合うあたたかさをやさしく教えてくれる、心豊かな一冊です。


日常の体験とつながる本

子どもが日々体験する「ごはん」「トイレ」「お着がえ」などをテーマにした絵本は、発達に応じた自立心を育てます。

さらに成長したら、おうちのお手伝いや新しい遊びなどに挑戦する絵本もおすすめで、「ぼくもできるかな?」「まねしてやってみたい!」という気持ちを育みます。

おすすめの絵本

どうすればいいのかな?(1歳~)

子どもたちのイヤイヤが起こりやすいのが「着替え」ですよね。そんな身支度からお出かけまでの流れが、ユーモラスに描かれています。

読んでいくうちに「どうすればいいかな?」と子ども自身が考えるきっかけになり、自分でやってみようとする気持ちを育てる手助けになります。

しろくまちゃんのほっとけーき(0~3歳ごろ)


絵本の中で作られていくホットケーキに、親子でワクワク!

思わず「いっしょに作ってみたい!」という気持ちがわいてきて、親子で絵本を見ながらホットケーキ作りに挑戦したくなる一冊です。


四季や自然を感じられる本

春の花、夏の虫、秋の風、冬の雪――季節の移ろいや自然の変化を感じられる絵本は、感性や自然への興味を育てるきっかけに。絵の中に広がる四季の世界は、子どもの心を豊かにします。

おすすめの絵本

あめぽぽぽ(0~2歳)

「ぴと ぴと ぽとん」「ぴち ぱちゃ ぽちょ」雨の音がリズミカルに響いて、読んでいるだけで雨の日が楽しくなってきます。

いつも雨の日に親子読みますが、「あめ ふってきた」と読み始めると、我が子は窓の外を興味津々に眺めています。絵本と同じ音や景色を探しているようです。

このシリーズには他にも、『ほわほわさくら』『うみざざざ』『さわさわもみじ』『ゆきふふふ』などがあり、季節ごとの自然の音と風景を楽しめます。

東直子さんのやさしくひびく音のことばと、木内達朗さんの色あざやかであたたかい絵がぴったり合っていて、ページをめくるたびに物語の世界がふんわり広がっていきます。

えがしらみちこ おさんぽシリーズ(2歳~)

えがしらみちこさんの「おさんぽシリーズ」は、季節ごとの小さな発見や自然の変化を、子どもの目線で丁寧に描いた温かいストーリーが魅力です。

他にも『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『あきぞらさんぽ』『ゆきみちさんぽ』があり、四季をめぐるように楽しめます。

我が子もこのシリーズが大好きで、おさんぽ中に絵本で見たたんぽぽを見つけて指をさしたり、落ち葉のまねをして体をゆらしたりしています。

絵本の世界と実際の自然がつながる体験ができるのも、この作品ならではの魅力です。


主人公に共感できる本

物語の主人公に自分を重ねることで、子どもは困難に立ち向かう力や、人との関わり方を学びます。「自分もがんばってみようかな」という前向きな気持ちが育ちます。

おすすめの絵本

はじめてのおつかい(3歳~)

5歳のみいちゃんが、はじめてひとりでおつかいに出かけます。
うまくいかず戸惑いながらも、「自分でやる」と決めた気持ちを胸に、ドキドキしながらも一歩ずつ前へ進みます。

まるで絵から音や鼓動が伝わってくるような臨場感。ページをめくるごとに、子どもが「自分でできた!」と感じる瞬間のまぶしさが伝わり、胸が熱くなります。

子どもたちはきっと、みいちゃんに自分を重ねて読むでしょう。
読み終えたあとに、そっと子どもたちの背中を押してくれる一冊です。

いたずらきかんしゃちゅうちゅう(3・4歳~)

小さな機関車ちゅうちゅうは、注目されたくてひとりで走り出します。まわりのみんなが怒るのもかまわず威勢よく走り続けていると、石炭が切れて動けなくなってしまいます――

ハラハラドキドキの展開に、子どもたちは「ちゅうちゅう」になりきって絵本の世界に夢中になります。

白黒で描かれた絵は、読む人の想像力をかき立て、町や川、森の色までも浮かび上がってくるよう。
勢いよく走る機関車の迫力が、物語のスリルをより一層引き立てます。

読み終わったあとも、ちゅうちゅうの冒険が心に残る、時代を超えて愛される一冊です。


ずっと愛されているロングセラー

何十年も読み継がれている絵本には、子どもの心をつかむ工夫や言葉のリズム、美しい構成があります。親子で一緒に読むことで、世代をこえた共感が生まれます。

おすすめの絵本

のせてのせて(0歳~)

1969年の出版以来、長く愛され続ける絵本『のせてのせて』。
リズミカルな繰り返しと、やさしく響く擬態語が、小さな子どもの心と耳にすっと届きます。

我が子が1歳のころには、待ちきれずに次のページをどんどんめくっていたほど夢中に。

ことばのリズムが大好きで、いつの間にか覚えて口ずさむようになりました。
お話には起承転結があり、シンプルながらも展開があって、読むたびにワクワクします。
はじめての読み聞かせにもぴったりの、不朽の名作です。

ねずみくんのチョッキ(3歳~)

1974年から長く愛され続けているロングセラー。
シンプルで表情や動きが伝わる絵と、テンポのよい繰り返しの展開が心地よく、何度読んでも飽きません。

ねずみくんの小さなチョッキをめぐって、次々に動物たちが登場するたびに、「どうなっちゃうの!?」と夢中になります。
物語のユーモアと優しさにほっとさせられます。


子どもの「好き」に合った本

「この絵本が好き!」という気持ちこそが、絵本との最高の出会いです。

乗り物が好き、動物が好き、おままごとが好き――子どもの「好き」を手がかりに絵本を選ぶと、圧倒的に学びが高まります。

ポイント:子どもと一緒に図書館や本屋さんに行って探すのがおすすめです。「〇〇の本ありますか?」と自分で聞いてみる体験が、子どもにとっては大きな学びと自信につながります。



どんなに忙しくても、1日1冊の絵本が、子どもの心やことばを育ててくれます。
子どもの顔を思い浮かべながら絵本を選ぶ時間も、親子の絆を深めるための大切な時間です。

ぜひ今日から、絵本選びを楽しんでみてくださいね。

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