【小学校教師】保護者が前向きになれる子どもの長所と課題の伝え方

先生向け

こんにちは、元小学校教師のぽよみです。

保護者の方から、「うちの子は落ち着きがなくて、勉強に集中出来ないんです。」「うちの子はおとなしすぎるんですが、大丈夫でしょうか?」など、子どもの短所について相談されることありませんか?

いつも子どもと一緒にいる保護者の方にとって、子どもの短所は目につきやすいものです。

それを保護者である自分の責任として捉えて辛くなってしまう方もいらっしゃいます。

担任だからこそ分かる子どもの長所を伝え、良い方向に子どもを導く対応の仕方を共有する必要があります。

今回は、保護者の方が前向きになれる子どもの長所と課題の伝え方をご紹介します。



視点を変えて短所は長所に変換しよう!

長所と短所は表裏一体です。

例えば、「泣き虫→感受性が豊かで心優しい」「わがまま→はっきり自己主張ができる」

というように、短所だと思っていることでも、違う視点で考え、前向きな言葉に変換すると、長所として考え方を変えることができます。

これをリフレーミングといいます。保護者の方の話をしっかりと聞き、視点を変えて前向きな言葉に変換して伝えることを心がけることが大切です。

受け答えのポイント

担任だから分かる子どもの長所を伝える

子どもの長所が学級の集団のなかでどう活かされているのかを伝えることで、保護者の方は安心することができます。

「いつも活発で、毎日休み時間は友達を誘って外で遊んでいます」

「困っている友達がいたら「大丈夫?」と声をかけています」

「素早く行動できて、みんなのお手本になっています」

など、一人ひとりの良さを見つけて話せるようにしておくといいです。

課題とそれに対して指導していくことを伝える

長所を伝えたら、子どもの課題とそれに対してどう指導していくかを伝えます。

例えば・・・

「自己主張が強く友達に言いすぎてしまう」という場合は、「自分だけでなく相手も納得できるように友達への言い方を一緒に考えていきます。」

「周りより遅れがちで、急かされて行動することが苦手」という場合は「ゆっくりでいいから1つずつ落ち着いて行動するように声をかけています。」

という風に、学級でどのように対応しているかを保護者の方と共有しておきます。

そうすることで、保護者の方に家庭での手助けの仕方を分かってもらうことができます。

子どもの特徴に合わせた長所と課題の伝え方

それぞれの子どもの特徴に合わせた長所と課題の伝え方の例を紹介します。

「泣き虫」・・・感受性が豊かで、いつも友達に優しくしています。音楽や図工の表現力が豊かです。

「マイペース」・・・自分がやると決めたことは最後まで丁寧に取り組んでいます。

「わがまま」・・・自己主張をすることは大切です。意思が強く、言いたいことをはっきりと言えます。集団生活で我慢する場面も経験していくと、少しずつ友達を思いやることができるようになります。

「口が悪い」・・・素直で、物怖じせず発言する力があります。お友達とのかかわりを通して少しずつ思いやりを学んでいけるよう声掛けしていきます。

「ふざける」・・・周囲を明るくすることができます。場面によっては場をわきまえることを学んでいけるよう指導していきます。

「おしゃべり」・・・元気がよくて活発です。様々なことに興味があって、物知りですね。みんなの学びを深めています。

「落ち着きがない」・・周りのことに意識が移るのは興味を持っている証拠です。好きなことを見つけると深く集中できます。

「おとなしい」・・・友達の話を聞くのが上手です。よく聞き、深く考えているので自分の思いをしっかり持っています。慣れてきたら自分から話してくれると思うので、たくさんほめて自信がつけていきたいです。

「臆病」・・・慎重で用心深いですね。自信をつけていけるように、うまくいかなかったとしても挑戦できたことをほめていきます。

「子どもの良さ」に注目する視点を持とう!

一人ひとりの良さを見つけ、保護者の方に伝えると子どもの良さに気付いてもらうことができます。

保護者の方も前向きな気持ちで子どもをほめることが増えて、その子の良さを伸ばし、活かしていくことにつながります。

少しでも参考になると嬉しいです。

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