女性ならではの人間関係って、悩みがつきものですよね。
陰口や仲間はずし、派閥争いやマウンティングなど・・・人間関係の悩みやストレスを感じている人は多いのではないでしょうか。
私もその中の1人で、子どもの頃からずっと人間関係に悩んできました。
同じように悩んでいる人におすすめしたいのがこちらの本です。
この本には、主人公が高校生で友達のグループによって起こるいじめに悩む様子や、
大人になっても、ライフスタイルによる立場の違いから分かり合えない様子がリアルに描かれています。
心から大切だと思える人との出会いによって、生きていく意味を見出していく姿に、心を打たれます。
私は、この本に出会ってから今までの価値観がガラッと変わり、一気に心が軽くなりました。
今回は、私がこの本から学んだ考え方を紹介します。人間関係のストレスを楽にするヒントになれば嬉しいです。
私は私 あなたはあなた
私の価値観を変えてくれた場面を少しだけ紹介します。
女子高生の「葵」は、自分のクラスでいじめが起きている雰囲気を敏感に感じ取り、孤立することを恐れながら周りに合わせていました。
ある日から、仲の良い友達の「ナナコ」がいじめのターゲットにされて、葵は悩んでいました。
そんな時にナナコが葵に言った言葉に、私は衝撃を受けました。
「みんながあたしについて言っていることは、あたしじゃなくてあの人たちの抱えてる問題」
私もこう考えられるようになりたい!と強く思いました。
思春期ごろから、「あの子の家貧乏なんだって」「あの子の服ダサくない?」といった人の価値を一方的に決めて見下すような見方に敏感に反応するようになること、ありますよね。
こういった見方は大人になっても多くの人に染み付いているように感じます。
何の職業なのか、年収はいくらか、どんな人と結婚したのか、何人出産したのか、など・・・いろんな基準で人をものさしではかって価値を決める人も周りにいるのではないでしょうか。
そんな見方しかできないのはその人の問題であって、言われたことに悩む必要はないんだと教えられました。
「私は私、あなたはあなた」と線引きするだけでも気持ちが楽になります。
心の中で「そんな見方しか出来なくてかわいそうだね」と言い返すのも、ストレスをためなくなるのでおすすめです。
この考え方を身につけてから、言われたことを思い出して傷ついたり、「みんなにどう思われているかな」と恐れる自分を励ませるようになりました。
噂がどうであれ、その人本人を見ればいい
私の中学時代では、ターゲットがコロコロ変わるいじめがクラスで起きていました。
なので目を付けられないように、その場その場を人に合わせてやり過ごしていました。
周りの子が「あの子が嫌い」と言っていたら、自分だけ「私はそんなことない」とは言えなかったし、
「調子に乗ってる人嫌い」などという話を聞くと、私は大丈夫だろうかと不安になっていました。
でも、この本を読んでいて、私は大人になった今でも「嫌われたくない」「おかしいと思われたくない」と他人軸で考えて受け身になりすぎていたことに気づかされました。
他人軸になると、自分が本当に言いたいことを言い、したいことすることができなくなってしまいます。それって不幸になるだけですよね。
そもそも価値観が違う全ての人に好かれるのは不可能なのです。
だったら、「私はこの人が好き」「私はこうしたい」という自分の気持ちに正直に、堂々と生きる方が幸せです。
人のネガティブな噂を聞いても、「ふーん、あなたはそう思うんだ。でも私はそう思わない」と自分の意見をもっていていい。
聞きたい話だけを受け入れて、聞きたくない話は真に受けずに聞き流してもいい。
周りに合わせようとしているよりも、その方が自然と人から好かれるような気がします。
大切な人に出会うために生きている
私は人生の中で、苦手だと思っていた人が、尊敬し合える生涯の友になったことがあります。
もし「あの人苦手なタイプの人だ」と思って関わりを避けていたら、すごく損していただろうな・・・と、ときどき考えます。
人との関わりを損得で判断するのもおかしいのですが・・・(笑)
私がその人に持っていたイメージとは全く違う発見があって、その人から自分にはないものをたくさん学ぶことができました。
これからも、そんな生涯の財産になるような出会いがあるかもしれません。
いつもそんな気持ちで人の出会いを大切にしたいと改めて思いました。
この本は、女性の心理が繊細に描かれているので、素直に心に入ってきて、自分にとって大切な人を見つけたいという気持ちにさせてくれます。
一人でも多くの人が、「自分は自分でいいんだ!悩まなくていいんだ!」と前向きになれることを願っています。