【小学生向け】思いやりの心を育む絵本6選

先生向け

「思いやり」には、言葉で伝える思いやりや、行動で伝える思いやり、いろんな形があります。

絵本にはいろんな形の思いやりが描かれていて、子どもたちの心にしみわたり優しい心を育んでくれます。

今回は「思いやり」に触れて、温かく優しい気持ちになれる絵本を紹介します。

誰かを想う行動に心が温まる本

あっ!みーつけたっ! 作:くすのきしげのり

男の子は、学校からの帰り道に石を見つけて、「ええこと かんがえた!」と思いつきます。それから毎日石を集めてポケットに入れました。とうとうポケットがやぶれてしまい、お父さんに怒られてしまいます・・・

男の子が石を集める理由を知ると、ひたむきな思いやりに心があたたまります。

だれかを思う気持ちや行動の温かさを感じ、優しい気持ちになります。

みんなにあげる 作:みやもとただお

おりんちゃんのおばあちゃんの庭にひめりんごの木があります。今年はひめりんごの実が一つしかなりませんでした。おりんちゃんは一つのひめりんごの実を、寝たきりのおばあちゃんにもっていき、「いっぱいなったんだよ」と言いました。「でも、ひとつだけ?」と聞くおばあちゃんに、おりんちゃんは残りのひめりんごの実を誰にあげたのかを話します。

おばあちゃんを悲しませたくないおりんちゃんの気持ちが感じられ、言葉の裏にある思いやりに触れられます。

おりんちゃんとおばあちゃんの会話から、お互いを思いやる気持ちが伝わってきて、2人の会話が心地良く優しい気持ちになります。

思いやりは自分に返ってくると教えてくれる本

あかちゃんおうさま 作:のぶみ

あかちゃんおうさまは、生まれた時から王様です。大きくなると、王様はお世話をしてくれる周りの人にいばるようになり、だれもお世話をしてくれないようになりました。お城を出た王様は、新しい人たちに出会い、変わっていきます。

いばるのをやめた王様の姿を見て、自分が周りの人を大切にすれば人からも大切にしてもらえることに気付かされます。

最後の場面には感動し、ジーンと温かい気持ちになります。自分を支えてくれる人に感謝することの大切さを教えてくれます。

ふくろうのダルトリー 作:乾 栄里子

ダルトリーの友達は月です。月が細くやせていくと、ダルトリーは心配して塔の上にりんごをおいてあげました。次の日にはりんごがなくなっていたので、ダルトリーは月が食べてくれたんだと思っていました。でも実は、そのりんごはいろんな人たちを幸せにしていたのです。

誰かのためを思ってする行動がみんなを幸せにして、自分にも幸せがかえってくることを教えてくれる本です。

ダルトリーの優しい気遣いに、ほっこり温かい気持ちになります。

花咲き山   作:斎藤 隆介

あやは、山菜をとりに行って山の奥に迷い込んでしまいました。山の奥には見事な花畑があり、そこでやまんばに出会いました。やまんばは、この「花さき山」はひとつ優しいことをすると一つ花が咲いていく、優しい気持ちが咲かせた花畑だと教えてくれました。

思いやりの心は自信につながり、子どもに「誰かが見守ってくれている」という安心感をあたえてくれます。

子どもと一緒に読んで、「いつもあなたのことを見ていて、気持ちを分かっているよ」と伝えてあげたいです。

学校の読み聞かせ読むときは、子どもたちが人のためにしている行動を見つけて、学級で共有するきっかけにするのがおすすめです。

やさしい気持ちでみんなが笑顔になれる本

いいから いいから 作:長谷川義史

ある日の夕方、雷がなりだすと、おじいちゃんとぼくの家にかみなりの親子がやってきました。おじいちゃんは「いいから いいから」ともてなしますが・・・・

思い通りにいかなくても、おおらかにユーモアな気持ちをもって受けとめると、自分も周りの人も楽しい気持ちになれることに気付かされます。

悲しいときや、怒りたくなるとき、不安なときにこの絵本を思い出すと、心が楽になり前向きな気持ちになります。

この本は続編を望む声が多く、シリーズも発売されています。どの本も、読むと気持ちが軽くなり、笑顔にさせてくれます。

まとめ

今回は思いやりの心を育む絵本を紹介しました。

思いやりの心は子ども自身を輝かせて、自信と勇気をもって行動することにつながります。

子どもと一緒に読んで、優しく温かい気持ちになったり、「思いやりってなんだろう?」と考えるきっかけになると幸いです。

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